2017年05月 / 04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

2007.11.07 (Wed)

オーストラリアのアウトバックにて

Road_Australia1.jpg オーストラリアの乾燥したアウトバックを車で走ったとき、今ここで最も重要なのは、ガソリンと水であることを実感しました。次にガソリンスタンドがあるのは何km先か、今タンクにどれくらい残っているか、この車の燃費だとあとどれくらい走れるか・・・

 道の途中で故障しても、JAFのように助けは来てくれません。 携帯も圏外です。
Road_Australia2.jpg
 そうなると、遭難?したとき用に、お水と食料もある程度用意しておかなきゃ!ってクーラーボックスに詰め込んでいました。対向車とも滅多にお目にかかりません。だからたま~にすれ違うと、手を挙げたりして挨拶をしてくれるほどです。

 このようにオーストラリアは真ん中がぽっこり乾燥地域なので、水資源にさぞや困窮しているのではと思ったのですが、統計値で見る限り、意外とそうでもないのですね。
Gas_station.jpg
  国内の一人あたり水資源賦存量(注1)
  ---------------------------------
   日本         3,383 (m3/人・年) (注2)
   オーストラリア  17,923 (m3/人・年) 
  ---------------------------------
water_consumption.jpg
 次に、水をどれくらい利用しているか調べてみると、国全体では日本はアメリカに次いで2番目に多い使用量で、国民一人あたりに換算すると、このOECDの統計にある国々では真ん中より少し多めで、オーストラリアよりは少ないようです。
water_consumption_用途別
 この水は、一体どういう用途に使用しているかというと、日本では約15%が生活に使用、75%が農業、10%が工業に使用です。そしてオーストラリアも日本と似たような傾向で、生活に20%、農業に62%、工業に18%です(注1-2)


 ところで日本は食糧自給率がカロリーベースで約40%という先進国では最低水準の国で、特にアメリカやオーストラリアからは多くの食料を輸入しています。そして、植物や動物を育てるには、たくさんの水が必要であり、例えば
Mt_conner.jpg
小麦1kg の生産に   900リットル
牛肉1kg の生産に 15,000リットル

の水が必要なんだそうです(注1)

 すなわち、我が国が膨大な食料を輸入しているということは、食料そのものに含まれる水のみならず、その生育に必要であった膨大な水も輸入していることになります。

Ayers Rock3 

 この間接的に使用している水が、“バーチャルウォーター”。(バーチャルウォーターとは、東京大学の沖大幹先生のページにありますので、詳しくはそちらをご参照下さい。)


 このバーチャルウォーターの量は、日本での総使用量約900億m3/年の約3分の2に値する量のようです(注3)。

 直接的な水使用量は、日本国民はそれほど多くないと感じましたが、バーチャルウォーターを含めると、最も使用量の多いアメリカをも追い抜き兼ねない量になってきます。
kangaroo.jpg
 こうしてみると、たくさんの貴重な水を消費して得られた食品を大切にしないといけないのだと改めて感じます。腐らせたり、無駄に廃棄することは、とても罪なのですね...

な、なんか、カンガルーに呆れられてます?

注1) Robin Clarke,Jannet King, 水の世界地図 ,丸善(2006)
注2) 2000年データ
注3) 沖大幹,“世界の水危機、日本の水問題”,http://hydro.iis.u-tokyo.ac.jp/Info/Press200207/


スポンサーサイト

テーマ : ロハス&エコロジーライフ - ジャンル : ライフ

タグ : *水* *資源*

23:27  |  ├ Australia (NT)  |  トラックバック(2)  |  コメント(2)

2008.06.25 (Wed)

水無月もおしまい

08hondoji_01.jpg
水が無い月と書いて、
水の月という意味の6月。

そんな6月も、
もうそろそろ、おしまいですね。

先日、千葉県松戸市にある本土寺という
ところに紫陽花を見に行ってきました。

08hondoji_02.jpg
梅雨らしい天気が続いていたので
境内の紫陽花には、
たっぷりの雨水が溜まっていました。

私たちの国は、
水資源には非常に恵まれている国
なんですよね。
08hondoji_10.jpg
そして日本が海外に依存している
水資源賦存量は、0%です(注1)。

水の依存性について他の国を見てみると、

フランス 12%
スイス  24%
ドイツ   31%
オランダ 88%
エジプト  97%
クウェート 100%
08hondoji_04.jpg
などとなっており、水を
他国に依存している国は多いようです。

ちょっと、意外だったのが

エビアン、ヴィッテル、ペリエなどの
たくさんのミネラルウォーターを

08hondoji_08.jpg
排出しているフランスも
少しは他国に依存しているということ...

同じ液体の?石油と同様、
水も貴重な資源です。

あまりに豊富だと、

08hondoji_05.jpg
大切にしなくちゃという気持ちが
薄れるのかもしれません。

地球温暖化についての話が過熱しており
今は水資源に関して、
我が国では危機感は無いですが、

そのうち水も、200円/Lの時代がやってきたりして?

紫陽花にたっぷり溜まった雨水は

08hondoji_09.jpg

ファインダー越しに覗いていると
キラキラと、とても美しいものに思えました。

こちらは、ツヤツヤと
うるおいたっぷりな、くず桜→。
(隣は、乾いた栗まんじゅう。)

注1) FAO aquastat
  http://www.fao.org/nr/water/aquastat/main/index.stm
  ロビン・クラーク、沖大幹 “水の世界地図” 丸善、東京、125pp

テーマ : ひとりごとのようなもの - ジャンル : 日記

タグ : *水* *花*

00:11  |  ├ 千葉  |  トラックバック(0)  |  コメント(9)

2008.09.10 (Wed)

アイスランドのアルミニウム

icelandmapweb.gif
まだまだ続くアイスランドです。

アイスランドでは
水資源も豊富。

地表の約10%が
氷河で覆われており(注1)

その氷河の水が
たくさんの滝を造り出しています。

08Vatnajokull_11.jpg

ドライブしていても
最初の頃は、写真を撮ろうと

滝を見つけると
車を停めていましたが
そのうち、飽きてしまうほど...

なかでも  ←『スコガフォス』 と
『セルフォス』↓ という滝は

とても大きくて、
観光名所となっています。

このような豊富な
水資源を利用して


08Vatnajokull_10.jpg
アイスランドで
発電される電力量は(注2)

81% 水力
19% 地熱

の割合。

ちなみに、日本は(注2)

08Vatnajokull_02.jpg
62% 火力(化石燃料)
28% 原子力
8%  水力

となっています。

そして、国内の
水資源賦存量(注3)
みてみると

08Vatnajokull_12.jpg

カナダ      89,934
フランス      3,367
オーストラリア  24,411
日本        3,357
アイスランド   576,271
 (単位 m3/人・年)

と、ちょっとアイスランドは破格(注4)

こうやって、『水』という資源が豊富なので
ダムを造って
水力発電量を増やし

『電力の塊』と言われるほどの
アルミニウムの精錬産業が
成長しているとか。

08Vatnajokull_04.jpg

金属の製造にかかるCO2排出量
を見てみると
 
鉄板      2.10
銅板      1.42
ステンレス板 5.09
アルミ板    11.0
 (単位 kg・CO2/kg・素材)(注5)

となっており、アルミは精錬するのに
他の金属と比較して
非常に電力を消費します(注6)

08Vatnajokull_03.jpg

よって、世界全体でみれば、

アルミニウムは自然エネルギーを
利用できるところで精錬した方が

地球温暖化ガスの排出量が
少ないと言えます(注7)

そして主幹産業である漁業が
漁獲量の減少で衰退しつつある
アイスランドでは

漁業に代わる産業を模索して

アルミニウム産業を
積極的に導入してきた。

08Iceland_goods_01.jpg
しかし、ダムを造るということは
アイスランドの美しい地域環境の
破壊につながる...

そこで、経済活性化か
自然保護なのかで議論が
ヒートアップしているとか(注8)

日本人の私は

08Vatnajokull_13.jpg
自然エネルギーの宝庫で
羨ましいわね~なんて
安易に考えていました。

そして「経済発展か環境保護か」
という問題はよく聴きますが

自然エネルギーが豊富である
この先進国には、無縁の問題と思っていました。

地熱も上手く利用したり
観光産業を活性化するなど
他の産業と共に

国民にとっても
地域環境にとっても
よい方向性が見いだされますように。

えこたびは、
アイスランドの観光産業活性化の為に
頑張って散財してきました(爆)。

注1) アイスランド大使館、 http://www.iceland.org/jp/
注2) 2005年データ、IEA http://www.iea.org/index.asp
注3) FAO Aquastat  http://www.fao.org/nr/water/aquastat/main/index.stm
注4) 人口あたりの値です。絶対量とは異なります。アイスランドの人口は30万人です。
注5) 産業環境管理協会、Simple-LCA、http://www.jemai.or.jp/CACHE/lca_index.cfm#04
注6) Simple-LCAでは、リサイクル地金を勘案しています。リサイクル方法の捉え方によっては値が異なります。
注7) アルミの輸送工程は、製造工程に比較すると小さいと考えています。
注8) ジュディチェ,マルゲリテ(2008) “相克の島国アイスランド”、ナショナルジオグラフィック、14(7),106-127

テーマ : 趣味と日記 - ジャンル : 趣味・実用

タグ : *資源* *水*

15:36  |  ├ Iceland  |  トラックバック(1)  |  コメント(9)

2009.10.04 (Sun)

カウランユーカル・ダム

09karahnjukar_01.jpg
アイスランド
東部に

カウランユーカル
(Kárahnjúkar)(注1)

という名前の

大きなダム
がありました↓→。
(1枚目の写真は
注2参照。)


09karahnjukar_02.jpg

アイスランドにある
巨大な氷河から流れ出る

水量豊かな河川を
せき止め、

この水を使って
水力発電を行っています↓。

水力発電は
再生可能エネルギーであり

太陽光発電や風力発電と同様に

単位当たりのCO2排出量が
少ないエネルギー。


09karahnjukar_03.jpg
しかし、

水をせき止めることでさえ

自然への影響は
生じるとか。

例えば、
「森は海の恋人」

という本がありましたけど

上流から流れてくる水が
変わってしまえば

海も変わってしまうのです。



09Husavik_13.jpg

日本でも最近、
八ツ場ダムでしたっけ

造るか造らないかで
議論を呼んでいますが

(あれは、違う意味での議論??)

この手つかずの自然が

大きな財産である
アイスランドでは

ダムをどうするのか
議論が続いているらしい。。。



09Namafjall_06.jpg
たま~にしか行かない

私のような観光客
にとっては

開発せずに、
自然はそのままに

しておいて欲しいと
思ったりしますが

このダムがある地域では

水力発電によって
生じる産業が

生きていく術だったりする。。。

何が最適解なんでしょうか。

注1) Kárahnjúkar Hydropower project http://www.karahnjukar.is/EN/
注2) "相克の島国アイスランド"、ナショナルジオグラフィック http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0807/feature03/

テーマ : 旅行記 - ジャンル : 旅行

タグ : *水*

00:42  |  ├ Iceland  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

2010.01.05 (Tue)

ツーソンでサボテンたちと、おめでとう。

09Saguaro05.jpg
あけましておめでとうございます。

みなさま、どのような年明けを
迎えられたでしょうか。

えこたびは
アメリカの南西部、

砂漠気候のツーソン(Tucson)
という街でお正月を過ごしました。

どうしてこの街かって

サボテンがにょきにょき
生えている景色が

見てみたかったのです。


09Saguaro140.jpg

  ところで
  このように乾いた土地に来たら

  日本という国は
  水資源に恵まれた国なのだ

  ということを感じさせられました。

  そして、
  エネルギー資源に乏しいために

  エネルギーには敏感で
  省エネ、省エネっていうけど


09Saguaro115.jpg

水という資源には
鈍感なような気がします。

例えば、以前に
アフリカに行った人が

ホテルで水が有料だったと
話してくれました。

お金を払うと
バケツに汲んだ水を

ハイと渡されたと。

09Saguaro111.jpg

  日本では
  考えられない話です。

  人間とは
  豊富にあるモノへは

  そのありがたさを
  忘れてしまうのですね。

  そのうち、空気も有料になったりして...

  動物が生きていくには
  水を確保することが重要であり


09Saguaro112.jpg

ツーソン近辺の
乾燥した地域では

水をたっぷり蓄えている
サボテンが、

この地に生きる動物たちへの
重要な水の供給源。

ところが、そんなサボテンたちも
気候の変化のためなのか

最近、数が減ってきており


09Saguaro113.jpg

  この辺りでは
  サボテンが生えているところを

  国立公園にして

  サボテンの生態を維持しようと
  努めているとか...

  このように

  重要かつ深刻な立場にいる
  サボテン君たちなのですが


09Saguaro114.jpg

とてもそのような雰囲気は
感じられず、ご愛嬌たっぷりでした。

以下、えこたび勝手に命名です。

写真の上から順に

2枚目: きれい系。
3枚目: 子だくさん系。
4枚目: 脱力系。
5枚目: 優柔不断系。
6枚目: 話が長い系。

そして、最後に

7枚目: がんばる系。 

えこたび、この最後の子のように今年一年も、頑張ります...


テーマ : 旅の思い出 - ジャンル : 旅行

タグ : *水*

15:51  |  ├ USA (AZ/UT)  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)

2010.06.06 (Sun)

飲料水でトイレを流す

10KI_Road_04.jpg
もうちょっと続く
カンガルー島です。

雨の少ない地域にいくと
いつも考えてしまいます。

日本は本当にお水に恵まれて
いる国なんだなぁと。

カンガルー島の降水量は
東京と比較すると、

約半分程度はあるので

それほど少ないとも
言えないと思いますが



10Vivonne_Bay_01.jpg

本土から離れていて

それほど大きい島でもなく
人口も少ないとなると

集中的に上下水道を
管理するというわけではなく

分散型?で、
局所局所で対応

している様子でした。

宿泊施設等には
必ず巨大な雨水タンクがあり



10KI_Water_01.jpg
蛇口には

「雨水を利用しています。
 飲料用には適しません。」

と記述があります。

我が国では
蛇口をひねると飲める水が出てきて

飲める水が
水道から出てくるのに

その水を
おいしくないからって

飲料用としては使わず


10KI_Water_02.jpg

ペットボトルのお水を
買って飲んだりします。

また、
農作物や畜産物といった形で

世界各国から、
間接的に大量の水1)

を輸入もしています。

そして、
その飲める水で

洗濯も掃除もすれば
トイレまで流します。


10KI_Flower_01.jpg
世界では、約38%の人が

川にそのまま
垂れ流したりするような

非衛生的なトイレ
の利用をしており

そのうちの約18%は
野外排泄なんだとか2)

もちろんトイレの問題は

お水の問題だけではなく
インフラ整備ができない

諸事情もありますが...


10Adelade_06.jpg
しかし、こうやって考えると

飲料用の水で
トイレを流すって

ものすごい贅沢だと思いません?

それだけ
利用出来る、豊富な水があり

なおかつ

飲料水という
規定をクリアするまでに

何段階もの浄化工程に
エネルギー投入しているわけですから。


注1) バーチャルウォーター、環境省 http://www.env.go.jp/water/virtual_water/
注2) 沖大幹 監修、水の知―自然と人と社会をめぐる14の視点(2010)、化学同人、京都、284pp




テーマ : 旅先の風景 - ジャンル : 旅行

タグ : *水*

12:41  |  ├ Australia (SA)  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)
 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。