2007年11月14日

エコツーリズム

Ayers Rock4エコツーリズムという言葉は、国際的に用いられている言葉です。
“えこたび” は、エコを考えながら旅をしてはいますが、
エコツーリズムの範疇ではありません。
環境省ではエコツーリズムを以下のように定義しています(注1)。
エコツーリズム =
 自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験し学ぶとともに、
 対象となる地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光のありかた

Ayers Rock8そして、エコツーリズムの考え方を実践するツアー がエコツアーです。
そしてエコツーリズムの目的は、以下の3つ。

[1]環境保全: 地域の自然環境・文化資源に対しては、
  それらの価値が維持されるよう保全され、
  または向上する

[2]観光振興: 観光業に対しては、新たなニーズに的確に対応し、
  新たな観光需要を起こすことができる

[3]地域振興: 地域社会に対しては、雇用の確保、経済波及効果、
 住民が地域に誇りを持つこと等により、地域振興につながる
Ayers Rock5
エコツーリズムの目的のうち、ビジターが出来ることは...

おそらく、[2]や[3]は、その地域を訪ね、宿泊したり、
食事をしたりすることで、多少なりともお金を落としてくるわけですから、ある程度貢献できていると思いますが、問題は[1]ですよね。

その地域の自然や文化を尊重し、大切にする。

Ayers Rock9やってはいけないと言われることをやったり、
入ってはいけないというところに入ったり...
そのようなことは、あってはならないのです。

例えば、エアーズロックは、
現地住民のアボリジニーの人たちにとって
神聖なものなのだそうです。

しかし、観光振興・地域振興ということを考え、
その神聖な場所に、観光客を入れることに同意している...

園内には、立ち入ってはいけない場所、写真を撮ってはいけない場所があるなどして、
アボリジニーの文化、エアーズロックの自然、観光客の気持ちの調和が保たれています。
Goods_AG3.jpg

Goods_AG4.jpg
この大きな岩を、神聖なモノと崇め奉る気持ちは、すごくわかるような気がします。

誰もいない静寂の下、
風とともにその姿を眺めていると、本当に涙が出てきそうになるんですもの。
(前にも書いたかもしれません...)


どこかを訪れるとき、忘れないで欲しいこと、それは
最近のワカモノの言葉を借りると、
その土地の自然や文化への“リスペクト”の気持ち。

えこたびも、この定義を改めて読み返し、心にとめておこうと思います。

大切なモノを見せてくれてありがとうの気持ちで、
ビジターセンターで、アボリジニーアートのノートを買いました。

注1) 私はエコツーリズムに関して専門家ではありません。誤解があってはならないので、詳細は環境省もしくは日本エコツーリズム協会でご確認下さい。

Posted at 00:11:14 | 生態系 | コ:3 | ト:0

2007年11月16日

ケアンズでの早朝散歩

Cairns3.jpg今日は、ケアンズでの気持ちよかった早朝散歩のお話。
ケアンズと言えば、世界遺産 グレート・バリアリーフで有名ですよね。

朝、海沿いを散歩しました。
ジョギングをする人、散歩をする人、結構いました。

そして、色々な鳥にも出会いました。

Cairns4.jpg
オーストラリアは、生物多様性や絶滅危惧種の存在などで有名な大陸。

そういえば、入国時の検疫検査がとても厳しいのが印象的でした。

あとは、麻薬犬なのかしら、犬に何回も周りを回られましたし...

オーストラリア国内へ持って入れる食品は、ほぼないという感じです。
トラブルを避けるために、何も持って行かないのが無難です。
(参考:Australian Government Dept. of Agriculture,Fisheries and Forestry
Cairns5.jpg

オーストラリアに入国する際、機内食で出たパンを残してカバンに入れていた人がいました。
飛行機内で出たものですし、小さいからそれくらい大丈夫だろうという思ったんでしょうね。申告をしなかったようなのです。
Map_AG1.jpg
そうしたら、発見されてとめられていました。
罰金なのかしら?

私もやりかねないなと、焦りました...

生態系というものは、とても上手く出来ているものですが、
微妙なバランスの上に成り立っている。
Cairns2.jpg
それくらい、大したこと無いんじゃないかと思うけど、
おごりは禁物なのだ、そう思いました。

この美しくて貴重な自然がいつまでも保たれますように。



Posted at 00:03:20 | 生態系 | コ:10 | ト:0

2008年01月30日

カナディアン・ロッキー山脈自然公園

Jasper_07.jpgカナディアン・ロッキー山脈の辺りは、
どどーーんとまとめて世界遺産に登録されています。

私たちは、バンフ(Banff)からジャスパー(Jasper)までの300km区間を
6日間かけて回りました。

でも、とてもとても見て回ることは出来ません。
Bow_Lake_01.jpg
きれいな景色のところには、ちゃんと展望台のようなスペースが道路脇に作ってあり、

それがある度に車を停めたりしていると、
まったくもって前に進まないのです...

そしてハイキングコースがいたる所にあり、

Jasper_09.jpgとても私たちの足では
1日かけても無理なコースもたくさん。

この巨大な公園の入り口では、
何日間滞在するか聞かれ、入場料を払います。

大人2人で17.9カナダドル/日
(約1900円)でした。
Jasper_Map_04.jpg

パスを購入すると、
セロハンテープ付きのレシートをくれて、
運転席側の窓ガラスに貼るように言われました。

園内でレンジャーの人が時々チェックをするようです。
←これは、そのレシートと一緒に、
もらったガイドブック

英語なので、読むのがかったるいですが、
イラストや写真が多用されていてオモシロイです。

このガイドブックを読んで自分が肝に銘じないといけないと思ったのは、
 ・近づかないこと  (↓コレくらい離れるべし)
 ・エサをあげないこと

Jasper_Map_03.jpg
Wild_Life_01.jpg
写真撮りたくて、つい近づいてしまいそうだし、
おねだりポーズされると、
エサをあげてしまいそう...

そして、カナディアン・ロッキー山脈公園にある
すべてのゴミ箱には、

Jasper_ごみ箱

簡単な鍵がかかっていて、
賢いクマが開けて
ゴミを漁らないようになっていました。

ちなみに、マヌケな人間の私も、最初は
開け方がわかりませんでしたが...

"Keep Bears Wild!" の文字が
とっても印象的でした。


Posted at 00:06:20 | 生態系 | コ:7 | ト:0

2008年05月14日

絞め殺し植物

08Cairns_29.jpg
この5月に行った
ケアンズの北にある、デインツリー国立公園の続きです。

熱帯雨林というのは
さぞかし、高温多湿で
虫がたくさんいるのだろうと (私は虫が大嫌い...)
思っていたのですが

南半球はちょうど、秋だということもあり
そのような気配は全くなく
非常に快適でした。

08Cairns_plant01.jpg
森林を少しでも傷つけないように
人間様の歩くところには

ボードウォークという木道が
整備されています。

前にも触れた、エコツーリズムとは...

放っておけば、勝手に人間が入ってしまうので
それを防ぐために、この場所を保護する。

08Cairns_plant05.jpg
この雄大な自然を保護していくためには
少なからぬ手数がかかります。

そこで、害のない範囲で、
観光客に入ってもらい
運営資金を得て、地域住民とともに
この地域を守っていく...

公園の中にある施設への
入場料は、決して安いモノではありません。

08Cairns_23.jpg

例えば、森林の生態を紹介する
ディスカバリーセンターでは
入園料が一人30ドル(約3,000円)でした。

私にとって
熱帯雨林は初めての体験。

生態系は本当に微妙なバランスで
成り立っているんだと感心したり、

08Cairns_plant06.jpg
どうしてこういう植物があるんだろうと
ナゾに思ったり、

非常に勉強になりました...

一番おもしろかったのが
着生植物→ と 絞め殺し植物↓
というものの存在。

着生植物とは寄生植物とは異なり
くっついた木には害を与えず

08Cairns_plant04.jpg
自分では立っていられないから
ただ場所を借りているもの。

絞め殺し植物は、最初は着生と一緒で
間借りしているだけですが、

成長に従って、

自分でも地面に根を張り始め、
葉を生い茂らせ、

08Cairns_plant03.jpg

最終的には、間借りした木を殺してしまうのです。
名前からしてオソロシイ...

最終的には、中の木は朽ちて
空洞になってます→

しかし、この絞め殺し君にも
きっと役目があって、
存在しているのですよね。

どうか、この森林が
いつまでもいつまでも、元気でいますように。


Posted at 06:31:27 | 生態系 | コ:6 | ト:0

2008年05月17日

真っ赤になった石炭を食べる鳥

cassowary_01.jpg
ケアンズの北にある
デインツリー国立公園の辺りは、
『ヒクイドリ』 という絶滅危惧種の鳥が
生息しています。

和名は火食鳥で、現地ではCassowaryと
呼ばれていました。

何故ヒクイドリと言われるのかという
由来は、諸説あるようですが

cassowary_03.jpg

喉の赤い部分が火を食べているように
見えたとか何とか。。。

私は、この鳥の存在すら知りませんでした。

今回、この地で動物園に行った際に、
その姿を初めて見ましたが、

08Cairns_25.jpg
目がクリクリっとしていて、
鮮やかなブルーの首と、赤い喉が
とっても印象的でした。

動物園では、ヒクイドリへの餌付けを
体験させてくれて、私も実際に挑戦。

3分の1の大きさのバナナ
をあげると

08Cairns_31.jpg皮ごと、ぱくっと飲み込みます。

すごい大口。

バナナ3切れ、小さめのリンゴ2個あげましたが
まだ食べたりないらしくて

柵の隙間から、
顔をにゅ〜っと出して
私の脚をつついて催促してきます。
(←注1)

cassowary_02.jpg


ダチョウよりは小柄ですが
怒らせると、結構凶暴らしくて、
つついてきたり、蹴ったりしてくるとか。

この辺りの道路には、
ヒクイドリ注意の看板がたくさんあり↓

cassowary_04.jpg
道路も、速度止めの凸凹があったり↑
時速20km/hに制限されていたりしました。

道路を通るときは、

車とぶつかったら大変なので
どうか飛び出してきてくれませんように
という気持ちと

野生の姿を見てみたいから
ちょっと顔をだして
という気持ちが入り交じって、とても複雑でした...

注1) Daintree Discovery Center, Interpretive Guide, p44

Posted at 00:21:58 | 生態系 | コ:7 | ト:0

2008年05月19日

くま食事中

04shiretoko_05.jpg
ケアンズの自然保護区域のことを書いていたら、

昔訪れた、
知床のことを思い出しました。

数年前、まだ世界遺産に
認定されていない頃です。

知床半島は、知床横断道路以北は
知床五湖やカムイワッカの滝くらいまでしか
入れないようになっています。

04shiretoko_07.jpg

知床半島を見るには、
船に乗って、海から眺める他ありません。

で、知床五湖を歩いてみたいと

一度、5月に訪れたら、
路面凍結で、知床横断道が封鎖でした。

04shiretoko_06.jpg
よって数年後の7月に、再訪問しました。

お天気も良く、
知床五湖から少し手前にある
駐車場まで、
順調に車を進めることができました。

そこから、水筒や帽子などをもって
勢いよく歩き始めると、
なんとビジターセンターに、
04shiretoko_01.jpg
「入場規制 本日は一湖までしか入れません。」
とあります。

一湖とは一番手前の湖。

えええー?と、
入り口にいるレンジャーさんに
話をきくと、
04shiretoko_02.jpg

数日前に、クマが出たので
危険なので、規制していると。

意気揚々とやってきた、オバサンは
ガッカリ。。。

この時期咲いている水芭蕉の
真ん中の黄色いコーンと呼ばれる部分は
クマの大好物なんだとか。

04shiretoko_03.jpg
それでこの時期は、
クマが良くでるそうです。

またなんと、かわいいモノを食べるのですね。
クマさん、お食事中なら仕方がないか...

サケが捕れる秋になると
サケを食べに川の方に行ってしまうので

04shiretoko_08.jpg
その頃だと大丈夫です。とレンジャーの方に
にこやかに言われました。

その日許された一湖までは、
行ってみましたが
噂に違わず、とても美しかったです。

一湖の周りには、微電流の流れた電線が
張り巡らされていました。
04shiretoko_09.jpg
クマの進入を防いでいるのです。

本来は、ココはクマのテリトリーだったはずで
そこに人間が入るようになって、

先住のクマに入ってくるだ、なんて
考えてみれば、失礼な話。

ションボリと人間様は、
街に戻って食事して帰ってきました。


またいつか来るかーと思ってから、知床は世界遺産に指定され
もう何年も経ってしまいました...

Posted at 00:22:50 | 生態系 | コ:10 | ト:0

2008年05月25日

シュノーケルをもつ植物

08Cairns_11.jpg
マングローブというものを

以前に『エビと日本人 』を読んでから
見たくてしかたありませんでした。

そこで、熱帯雨林気候に属する
ケアンズの北、デインツリーでは
その生態を見ることが出来ると聞いて
楽しみにしていました。

マングローブ(mangrove)とは

08Cairns_34.jpg
熱帯、亜熱帯の海岸水域
河口周辺、河川沿いに発達する
塩性植物の森林をさし

構成する植物種類はたくさんあって
100種類程度あるとか。

泥質に生育すると
乾燥した土と比較して
酸素が不足がちになる。
08Cairns_33.jpg
そこで、呼吸根といわれる、
地表に顔を出す根を発達させるのです。

いわゆる、“シュノーケル” があるんです。

呼吸根には、

タコの脚のような形
タケノコのように突き出す形
折り曲げた膝のような形

08Cairns_42.jpg

など、色々な形があるらしい←↓。

マングローブ林は
自然の防波堤の役割を果たしていたり

落葉の腐蝕によって
栄養たっぷりの泥沼となって

08Cairns_37.jpg
プランクトンや、昆虫類、エビ、など
たくさんの動植物が集まり
熱帯漁業資源の宝庫を形成している。

なんだか、とっても不思議かつ
役割の多い植物ですよね?

08Cairns_35.jpg

しかし、先日も書いたような
エビ養殖地の造成
土地開発などで
つぶされてしまったり、

堅木であることから、
薪木、木炭原料としても
利用されているそうです。

08Cairns_45.jpg

そういえば先日、
近所に焼き肉を食べに行った際、

炭の形が、
細くて表面がつるんとしていたので
コレは何の木なんだろうと
思っていたのですが
08Cairns_41.jpg
もしかしたら、マングローブ?

ガーーーン。また凹みます。
私も立派な破壊者なんですよね。

ここのマングローブたちは、
世界遺産にも指定されているので

伐採されるようなことはないと思いますが
気候変動などによって、
危機を迎える可能性もあるのでしょうか?

いつまでも、その不思議な姿をとどめて欲しいと、改めて思いました。

Posted at 00:18:08 | 生態系 | コ:7 | ト:0

2008年05月28日

カルガモ親子到来

08カモ_06
勤め先の中庭に、
カルガモ親子が現れました。

中庭といっても、
ロの字の建物の真ん中なのです。

草は生えているのですが
池はありません。
08カモ_04

こんな建物に囲まれたところに、
良く飛んできたものだと思いましたが、

よく考えれば
飛んできたのは親だけ。

この中で卵を産んだようです。

確かに外敵がおらず
ヒナを育てるには、良い場所。
08カモ_07

おまけに、職員がみんなで代わる代わる
面倒を見に来る、かわいがりよう。

最初は、植木鉢の下におくようなお皿を
かき集めて来て
お水を張っておいてありましたが、

08カモ_03

そのうち、大きな四角い容器が出現。
買ってきたのかしら?

おまけに、ヒナが入りやすいように
そのカモ用簡易プールに
階段まで出来ていました。

08カモ_05
去年初めて目撃し、
今年は2回目です。

この中庭は、毎年この時期に
草刈りをするのですが

昨年はカルガモの為に、
草刈りが中止されました。
08カモ_08
そこまで保護するのも
どうなんだろうって
思ったりします。

人間のエゴでしかないのでしょう。

人間をあまり怖がらなく
なってしまってます。
08カモ_09
でも、かわいい。。。
もう、ウットリです。

写真を撮りに、中庭にでれば
中庭を見下ろす色々な窓から、
カモを見つめる視線がありました。

全部でヒナは10羽いました。
あと数週間でまた巣立って行きます。

10羽すべて元気に巣立って行って欲しいです。

Posted at 00:31:50 | 生態系 | コ:15 | ト:0

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