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2012.07.26 (Thu)

疑うのか?だまされるのか?

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人を疑ってはいけないとは
わかってはいるんだけど

海外にいくと
それがちょっと難しくなってくる...

見知らぬ土地で
すごく親切にしてくれる人がいると

信じるべきか、疑うべきか
苛まれるのです。

先日

そんな私の悩みを
代弁しているような、
旅行記を読みました(注)



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おもしろかったので
ちょっと,読んで下さい↓。

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・・・ホテルのロビーでくつろいでいると

知らないおっさんが
紅茶をもってやってきた。

そして「飲め」とたぶん
トルコ語でいった。

何だ、いきなり。
誰なんだ、あんた。

私は考えた。


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これは

睡眠強盗ではないか。

ホテルの従業員が
客人をもてなすような顔をして

さりげなく、

ロビーで睡眠薬の入った紅茶を
飲ませるのだ。

「さあ、飲め、飲め」

おっさんは、
身振りでしきりに勧める。



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この無理矢理にでも

早く
飲ませようとするのが

また怪しい。

しかし、

本当に私を歓迎してくれている
のかもしれない。

そうだとすると、
飲まないと悪い気がする。

どうするか。



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私は悩んだ。

一口だけ飲んでみようか。

いや、

その一口が命取りになる
可能性もある。

おっさんは

「どうした、飲めよ、飲めよ、ほらほら」

と少しイライラしてきた様子だ。

どうしたらいいんだ。

そのとき、
いいアイデアが閃いた。

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眠ったふり作戦だ。

眠ったふりをして、
相手の出方を見る。

睡眠薬が効いたと思って

貴重品とかを
まさぐりだしたら

一撃必殺の蹴りをいれるのだ。

そこで私は
紅茶カップをテーブルに置いたら

即座にど~んと
ソファにもたれ


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そのまま一気に眠ったふりをした。

おっさんは
しばらく見ていたが

そのうちに立ち上がって

私を揺さぶりだした。

「おい、こんなところで寝るな」

みたいなことを
言っている感じだ。

しかし
それは眠ったことを

確認するためかもしれない。


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ここで信用するのは
まだ早い。

私はしばらく
眠ったふりを続けた。

どうでるか、おっさん!

と思ったら

おっさんは私を起こすの諦め
フロントの中の男と話を始めて

そのうち自分も中に入って
働き出したのであった。

なんだ、


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本物の従業員ではないか。

紅茶は親切だったのだ。

おっさん、
疑ってすまなかった。

おっさんは、
いきなり眠ってしまった私を

フロントの中から気にしている。

そうなると今更
急に起きるのもの変なので

私は
ソファに寝転がったまま


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時々寝返りとか入れたりして

しばらく

無意味な演技を
続けたのであった...

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これを読んで

わたしは
吹き出してしまいました。

でも、
その現場では

笑い事ではないのです。


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えこたびはさすがに
ここまで演じたことはないけど

いつも
葛藤があります。

しかしながら、最近は

たとえ騙されたとしても
日本人はアホだといわれたとしても

これが日本人の
いいところなのだと,

そう思ってます。

そんなこと,
な~んにも考えないで

危機管理意識が、すっかり退化してしまうほど平和ぼけしちゃっても

生きていける日本って、なんと幸せな国なんだろうと思うのです。


今日の写真は
昨年ゴールデンウィークに行った、オーストラリアのタスマニアです。

注) 宮田珠己 (2007) 「わたしの旅になにをする。」 幻冬舎文庫

テーマ : 旅行記 - ジャンル : 旅行

タグ : *本*

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